地球に誰もいなくても、気温は変わるか?

人が想像できることは、必ず人が実現できる。(ジュール・ヴェルヌ)

 

と、なんか昔面白い本を書いた人が言ってて、

なんか有名な会社がCMで使ってるから、

とりあえず与えられた問いに、その「想像」力を使ってみる。

 

 

誰もいない地球で、気温は変わる?

 

 

「誰もいない」となると、人類絶滅かあと思う。

核爆弾をみんなでぶちあげまくっちゃったかなあみたいな。たぶんジョーカーさんがふじこふじこしちゃって、応戦してみんなふじこふじこしちゃって、第三次世界大戦だー核祭りじゃードーンドーン、で、

人類が絶滅しちゃったんだろうな、と。そういう陳腐な想像をします。

そいでなんとなく、一億年くらい放置されて、いろんな気候変動と核のかすと宇宙の奇跡によって、新たな「人間」誕生、

めでたしめでたし、みたいな。

ありがちなSF映画みたいな想像を、私はする。

 

だから、別に人間いなくても、気温はそりゃ変わるでしょ、と思う。

ていうかなんか感覚的に、人っ子ひとりいなくても、そりゃ天気は変わるよ、夏だって冬だってくるよ、だってそーいうもんじゃん。と、思う。

 

 

しかし先生曰く。

 

「いやいや、人間がいなかったら気温なんてないよ!そもそも地球なんてないよ!

え、何で逆に、感覚的に人間がいないのに天気があると思うわけ?」

 

ちょっと何言ってるんだろうかと思った。

やっぱり大学教授ってネジ外れてるなと思った。

 

でもよくよく説明されたら妙に納得してしまった。

 

曰く。

 

「気温」っていうのは、当たり前だけど、そもそも人間が作り出した概念だ。

 

概念ということは、いつまで経っても言葉では説明しきれないものだ。

気温って何?と小っちゃい子に聞かれたらたぶん、「なんか暑かったり寒かったりするでしょ、それを数字にしてはかるアレだよ」みたいな説明しかできない。

まあそれは置いといて。

 

たぶんきっと、人間は「気温」というものを、

「日々暑かったり寒かったりなんか体感するもんが毎日違くて、寒すぎると外にも出られんから、客観的にはかりたいなあ。」

と思ってつくりだしたんだろう。

 

てことは、「気温」っていう概念を感知する主体、人間が居なかったら、

そんなもの存在しないことになる。

 

もっといえば、「地球」を「地球」だって感知してるのは人間だけだから、

人間が居なかったら、「地球」だって無い。

 

 

…腑に落ちないような、落ちるような。

でもめっちゃおもしろいなと思った。さすが大学教授だなと思った。人への印象ってこうやってすぐ変わるんですねとも思った。人間やっぱり、説明しないと分かってもらえないよね。うんうん。

 

話がそれたけど。

 

「感知する主体がいなければどんな概念も存在しえない、だって生活を良くするために概念つくりだしたのが、その感知する主体たる、人間なんだから。」

 

おもしろいなあ。

 

けど一つ反論したい。

「感知する主体」=「人間」としてるのはどうなんだ?

 

賢いチンパンジーだったら、「きょうあついなあ」くらいは分かるんじゃ?

もしかしたらアリさんも、毎日歩いている地面を、「〇×△」的なアリ語の名前をつけて仲間同士で共有してるかもよ?

人類滅亡した後でも、何らかのちっこい生物は生き残ってて、彼ら(?)がそういう概念を、生物間で共有しているとしたら?

 

でもこんなこと言い出したら、「そもそも人間の定義って何や」みたいな議論にいってしまうことに気づいたので、頭おかしくなりそうなので、終わりにします。

 

おやすみなさい。